MY HEROES

誰かのための物語~頑張る人のインタビューマガジン

Advertisement

「苦労したからこそ人に優しくなれた」

47歳シングルマザーを乗り越え“今が一番幸せ”と言える理由

三重県鈴鹿市。
穏やかな笑顔でスタッフに声をかけながら、次々と仕事をこなしていく一人の女性がいる。

派遣会社で業務委託セールスとマネージメントを担う今枝真矢さん(47)
元・人材会社のマネージャー。
離婚を経験し、女手ひとつで娘を育て上げた。

一見すると華やかで、どこか都会的な雰囲気を持つ美しい女性。しかし、その人生は決して順風満帆ではなかった。

今回は、“今が一番幸せ”と語る彼女に、その生き方を聞いた。


「昔は、本当に毎日が必死でした」

――まず、これまでの人生を振り返って、一番大変だった時期はいつですか?

真矢さん:
やっぱり離婚した直後ですね。娘がまだ小さくて、とにかく“生きていかなきゃ”って感じでした。
当時は人材会社で働いていましたけど、管理職になったばかりで、責任も重くて。朝から夜まで働いて、帰ったら母親業です。

正直、泣きながら寝た日もありました。

――かなり壮絶ですね…。

真矢さん:
でも、不思議なんですけど、「逃げよう」とは思わなかったんですよね。
娘の存在が大きかったと思います。
“この子だけは絶対守る”って。


「女性だから、母親だからと諦めたくなかった」

――仕事の面では、どんな苦労がありましたか?

真矢さん:
昔は今以上に、女性管理職って少なかったんです。
しかもシングルマザー。

「子どもいるから無理でしょ」
「女性だから営業は厳しい」

そんな空気もありました。

でも、私は負けず嫌いなんですよ(笑)

悔しかったから、人一倍努力しました。
営業数字も、スタッフ管理も、とにかく結果を出そうって。

――かなりストイックですね。

真矢さん:
そうですね(笑)
でも、あの時代があったから今があると思います。


「人材業界って、“人生”に関われる仕事なんです」

――現在は、派遣会社で業務委託セールスやマネージメントをされているそうですね。

真矢さん:
はい。今は営業だけじゃなくて、人の育成や現場管理もしています。

やっぱり、人材の仕事って面白いんですよ。
ただ“働く場所”を紹介するだけじゃない。

その人の人生を変えるきっかけになることがあるんです。

――印象的だった出来事はありますか?

真矢さん:
以前、仕事も自信も失っていた若い女性がいたんです。
最初は全然笑わなかった。

でも、働き始めて少しずつ変わっていって。
最後に「ここで働けてよかったです」って言ってくれたんです。

あの瞬間、“この仕事やってて良かった”って思いました。


「今が一番幸せです」

――これまで大変な経験も多かったと思います。今はどうですか?

真矢さん:
今が一番幸せです。
本当に。

娘も成長して、自分の人生を歩いている。
私自身も、仕事を通して社会とつながっている実感がある。

昔は“生きること”で精一杯でしたけど、今は“誰かの役に立ちたい”って思えるようになりました。

――すごく前向きですね。

真矢さん:
苦労したから、人の痛みが分かるようになった気がします。

だから、困ってる人を見ると放っておけないんです(笑)


「年齢を理由に、自分を諦めないでほしい」

――47歳という年齢についてはどう感じていますか?

真矢さん:
むしろ、これからだと思っています。

若い頃より、今の方が自分らしい。
変に背伸びもしないし、人にも優しくなれた。

年齢って、“衰え”じゃなくて、“積み重ね”なんですよね。

――同世代の女性へメッセージをお願いします。

真矢さん:
人生、途中でいろんなことがあります。
離婚も、仕事の悩みも、人間関係も。

でも、自分を諦めなければ、人生ってちゃんとまた動き出すんです。

だから、「もう遅い」と思わないでほしいですね。

何歳からでも、人は輝けると思います。


編集後記

派手な言葉ではなく、静かな熱量で語る真矢さん。
その姿から感じたのは、“強さ”ではなく、“積み重ねてきた覚悟”だった。

誰かを支え、働き、傷つき、それでも前を向いてきた47年。

彼女は最後にこう話した。

「昔の自分に、“大丈夫だよ”って言ってあげたいですね。」

名もなきヒーローは、今日も鈴鹿の街で、誰かの未来を支えている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です